帰国後、日本の国語についていけなかった話|家庭でやったこと

教育

著者:ひまわり

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こんな方にこの記事が役立ちます
・インター校から日本の小学校への編入・転校を控えている方
・帰国後、子どもが国語・漢字についていけるか心配な方
・海外滞在中から、日本語・国語の対策をしておきたい方
・帰国後の家庭学習で何をすればよいか知りたい方

カタカナと漢字が分からない

帰国後、日本の国語の教科書を開いた娘がそう言ったとき、「これは大変だな」と思いました。漢字はある程度仕方ないとしても、カタカナまでとなると、追いつくまで相当大変だと感じました。

わが家の子どもたちは、マレーシアのインター校に約3年間通い、帰国後に日本の公立小学校へ転校しました。この記事では、子どもたちが国語に苦労した実態と、海外滞在中・帰国後に家庭で取り組んだことをできるだけ具体的にお伝えします。

「完璧に解決した」という話ではありません。試行錯誤の記録として読んでいただければ幸いです。

帰国直後、国語はどんな状態だったか

下の子(低学年で帰国)

国語の教科書を開いて「カタカナと漢字が分からない」と言ったのが、最初の衝撃でした。学校が始まってからの様子はこんな感じでした。

  • 音読は非常にゆっくりで、つっかえる
  • 国語のドリルに取り組んだところ、カタカナはおろか、ひらがなも分からないものがある
  • ひらがなの書き順が異なっている
  • 漢字はほとんど分からない

また、授業が分からず、ついていけなかったのが相当辛かったようであり、ある日、夜中に泣き出して、「学校へ行きたくない」と言い出しました。こちらの経験と対応は別記事(娘が学校に行きたがらなくなるまで気付けなかったこと)に記載しています。

上の子(高学年で帰国)

上の子は、後ほど書きますが、海外在住中に行っていた対策もあったからか、日本語を読むこと自体は比較的できていました。ただし、低学年で習う漢字を学んでいないため、音読では漢字でつっかえていました。

国語のテストでは漢字はほとんどできませんでした。学校で習ったものの、漢字そのものに慣れていなかったのだと思います。また、社会のテストでも、関西の地理や産業など、住んでいる地域に関する出題はほとんどが分からなかったです。

やはりインター校からの転校は苦労するな、と痛感しました。

海外滞在中にやっていたこと

帰国してから慌てるのではなく、マレーシア滞在中から日本語に触れる機会を意識的に作っていました。

日本の本を読む習慣

クアラルンプール日本人会には図書室があり、子ども用も含めて日本の本が充実しています(利用には日本人会の会員登録が必要。)。隔週で通い、日本の本を借りて読むようにしていました。

上の子は、日本の本を読むのが習慣的になっていました(マンガも多かったですが。)。下の子には日本の絵本を借りて読み聞かせをしました。自分で読み進めるのは難しそうでしたが、読み聞かせは好きでした。

日本の教科書を一緒に読む

海外駐在中ですが、在外公館(大使館など)を通じて、日本の教科書を無償で受け取ることができます(要事前申込)。これを使って、親と一緒に読むことを心がけていました。とはいえ教科書は量が多く、全部をできた訳ではありませんでしたが、できる範囲で取り組みました。

こどもちゃれんじの海外受講

通信教育の「こどもちゃれんじ」を海外受講し、「1日1チャレ」を合言葉に、毎日取り組みました。学習する要点がコンパクトにまとまっており、取り組みやすいデザインで解説も分かりやすく、海外滞在中の日本の教育フォローの中心的な教として使いました。また、ゲーム感覚で取り組める付録教材(ゲーム機のようなもの)もあり、遊び感覚でよく行ってました。

日々の学校での学習・宿題はインター校のものだったため、日本の子どもたちと比べると日本の学習の絶対量は遥かに少なく、これだけで十分なフォローができたわけではありません。それでも、毎日少しずつ続けることで日本語自体の理解や表現が少しずつ身についていき、帰国後の適応につながったと感じています。

✏️ 海外での日本語・学習フォローに
海外滞在中の日本の学習フォローとして、わが家ではこどもちゃれんじを海外受講していました。要点がコンパクトにまとまっており、子どもが楽しく取り組める工夫がされているため、無理なく毎日続けられました。(※わが家は帰国時に解約済みですが、海外滞在中のフォローに非常に役立ちました。)

帰国後の家庭学習

帰国後は、特別なことをしたわけではありません。

学校の宿題を毎日コツコツ

毎日の宿題として、教科書の音読・漢字の書き取りがありました。これをコツコツ続けました。漢字の読み方や書き順など分からないこともあったので、特に最初のうちは親が付き添って教えるなど、宿題のサポートをしました。上の子も下の子も、家庭での学習は学校の宿題が中心です。

加えて、漢字の練習では、娘が書店で自分から「これならやりたい」と選んだポケモンの漢字ドリル(ポケモンずかんドリル)も併用しました。バトル(漢字学習)をクリアするごとにポケモンのシールをゲットしてボードに貼っていくタイプで、自分から楽しんで取り組めていました。こどもちゃれんじもそうでしたが、楽しめる教材の力は大きいと感じました。

図書館に通い読書習慣をつける

マレーシア滞在時からの継続で、帰国後も概ね2週間ごとに図書館へ通い、日本の本を借りて読んでいます。マンガを多く借りがちですが、マンガ以外の本も借りるようにして、本を読む習慣をつけるようにしています。

朝日小学生新聞で社会への関心を

上の子は帰国当初、社会の学習で地域のことや産業のことが全く分からず苦戦していました。そこで社会のことや世の中で起こっていることを無理なく学んでほしいと思い、朝日小学生新聞の購読を始めました

時事ニュースだけでなく、日本各地の地域・文化・科学・スポーツなど幅広い話題が、8ページの紙面に優しくコンパクトに収まっており、毎日興味を持って読んでいます。下の子も上の子の影響でまずはマンガのページから読むようになりました。

📰 日本語・社会のフォローに
帰国後の国語力・社会のフォローのため朝日小学生新聞を活用しています。写真や絵が多くて読みやすく、時事ニュースだけでなく、日本各地の地域や文化、科学、スポーツなど、社会のことを幅広に小学生用に分かりやすく掲載されています。海外から帰国後の国語力のフォローのみならず、世の中のことを知り、関心を持つといった意味において効果を感じています。

どのくらいで追いついたか

明確に「この頃追いついた」という瞬間があったわけではなく、徐々に慣れていったという感覚です。それでも、編入から約3ヶ月経つ頃には、授業や宿題にかなり慣れていました

「もう大丈夫だな」と感じた場面が2つあります。

ひとつは音読です。毎日続けるうちに暗記するほど読み込み、(早く終わらせようと)早口でスラスラ音読する姿を見たとき、日本語はもう大丈夫だと感じました

もうひとつは漢字です。練習を繰り返すうちに書き方を覚え、文字のバランスも取れるようになり、苦戦せずに書けるようになった姿を見たとき、安心しました。

もちろん、カタカナの一部があやふやだったり、インター校時代に習っていない漢字(1年生の漢字など)が分からなかったりと、全く不便がないわけではありません。それでも、帰国から3ヶ月を過ぎる頃には、日本語が分からずに困るということはなくなってきました。

まとめ|子どもの適応力と、友達の存在

インター校から日本の学校への編入にあたって、「日本語で困らないか」「国語など授業についていけるか」と心配される親御さんは多いと思います。わが家の海外滞在は約3年間でしたが、より長い方はもっと不安が大きいかもしれません。

言葉は一朝一夕には身につきませんが、感じたのは子どもの適応力の大きさです。インター校に通って1年経つ頃には英語に困らなくなったように、日本に戻って数ヶ月経つ頃には日本語に困らなくなりました。慣れるまでは大変ですが、乗り越えられるものだと思います。

そして最も大きかったと感じるのは、友達の存在です。

編入当初は知り合いが一人もいない中、慣れない環境で勉強も分からず、心細く辛かったと思います。徐々に元気になっていったのは、勉強が分かるようになったこともありますが、仲の良い友達ができたことの方が大きかったと思います。友達と遊ぶ中で楽しみながら日本語を学び、学校が楽しくなり、宿題にも意欲的に取り組むようになり、勉強にも困らなくなっていきました。

子どもの性格・学年・渡航期間・帰国後の生活環境など、人それぞれで一概には言えないかと思いますが、わが家の経験が少しでも参考になれば嬉しいです。


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