著者:ひまわり
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こんな方にこの記事が役立ちます
・帰国後、子どもの英語をどう維持するか悩んでいる方
・実際に帰国子女の英語がどうなるのか、リアルが知りたい方
・何から始めればいいか、全体像をつかみたい方
「せっかく身についた英語、帰国したら忘れてしまうのでは…」
マレーシアのインター校に約3年間通った子どもたちを連れて帰国するとき、わが家が一番心配していたのがこれでした。帰国時、上の子は小学校中学年・下の子は低学年。3年間の現地生活で、二人とも英語で学び、遊べるようになっていました。
帰国して、ちょうど1年。この記事は、その不安に対してわが家が何を試し、今どうなっているかの記録です。
先にお断りしておくと、これは「英語を完璧に維持する方法」を教える完全ガイドではありません。正直なところ、わが家の英語維持はまだ道半ばで、手応えがあるわけでもありません。それでも、同じ不安を抱える方にとって、等身大の試行錯誤が参考になればと思い、まとめました。
この記事は一度書いて終わりにせず、半年ごとに、わが家の現在地を追記して更新していく予定です。同じ道を少し先に歩く家庭の定点観測として、お付き合いいただければ幸いです。

2026-07:帰国1年時点の記録として公開
※本記事は実際の体験に基づく個人の記録です。各サービスの詳細は、リンク先の個別記事で詳しくお伝えしています。
帰国後、英語維持に立ちはだかった現実
帰国してまず直面したのは、「日本では英語を使う場面がほとんどない」という当たり前の現実でした。
インター校では、授業も友達との会話も習い事も、生活のすべてが英語でした。それが帰国した瞬間、英語に触れる時間がゼロに近くなります。
しかも、帰国直後のわが家の最優先課題は、実は英語ではなく国語でした。インター校から日本の公立小学校に編入した子どもたちは、日本語の読み書きに苦労し、下の子は授業についていけず辛い思いもしました(この経緯はこちらの記事にまとめています)。そのため、家庭学習の優先順位は「国語 > 英語」。英語にかけられる時間は、限られていました。
つまりわが家の英語維持は、「たっぷり時間をかけて伸ばす」ものではなく、「限られた時間で、忘れさせないようにする」ことが現実的な目標になりました。
わが家が試したこと
その中で、わが家が取り組んできたことを紹介します。まず全体像を整理すると、次のとおりです。
| 取り組み | 目的 | 負担・費用感 | 詳細記事 |
|---|---|---|---|
| クラウティ | 毎日の土台(話す習慣) | 1日10分・家族で枠をシェア | レビュー記事 |
| 英検 | 目標づくり・読む/書くの補強 | 検定料のみ・直前対策中心 | 挑戦記録 |
| 英語の絵本 | 英語に親しみ続ける | 手持ちの絵本のみ | — |
| アフター/サマースクール | 実践的な英語環境 | 高コスト→見送り | — |
毎日の土台:オンライン英会話「クラウティ」
英語維持の柱にしているのが、オンライン英会話のクラウティです。
選んだ理由は、1日10分から受講でき、子どもの負担にならないこと。そして家族で1つの契約枠を分け合えることでした。国語を優先する中でも、10分なら無理なく毎日続けられます。
子どもたちは最初こそ「知らない先生と話すのは嫌だ」と抵抗しましたが、今では同じ先生を固定し、習慣として続けられています。この「毎日英語に触れる時間を確保する」ことが、わが家の英語維持の背骨になっています。
補助①:英検へのチャレンジ
毎日の会話だけでは「英文を読む」「書く」機会が不足します。それを補い、かつ目標を持たせるために、上の子は英検に挑戦しています。
小4で3級・準2級に、ほぼ対策なしで合格しました。海外で培った英語力がそのまま活きた形です。合格証明書が届いたときの嬉しそうな顔は、本人のモチベーションにもつながりました。
補助②:英語の絵本
下の子には、マレーシア時代に買った英語の絵本セットを時折読ませています。英語力を伸ばすというより、英語に抵抗感なく親しみ続けることが目的です。無理のない範囲で、好きなときに手に取る程度にしています。
検討したけれど、選ばなかったこと
英語維持の選択肢として、インター校のアフタースクールやサタデースクールも検討しました。
帰国時の子どもたちの英語力は高く、維持のためには日本人の子ども向けの英会話教室よりも、同じ年頃の外国人の子どもたちと遊び、実践的に英語を使える場のほうがよいのでは、と考えたからです。幸い大阪には、YMCA International Schoolをはじめ複数の選択肢がありました。
それでも見送ったのには、3つの理由があります。費用がそれなりにかかること。帰国直後は英語よりも国語の習得が課題だったこと。そして、「マレーシアではできなかったことを、日本でさせてあげたい」と考えたことです。
夏休みにインター校で英語でアートやミュージック、スポーツを学ぶサマースクールも検討しましたが、同じ理由で見送りました。アートもミュージックもスポーツも、マレーシアのインター校でたくさん経験してきたことです。日本の夏は、日本の自然体験(自然の中でのキャンプなど)に行くことを選びました。
同じような選択肢を検討されているご家庭もあると思います。費用をかけてでも実践的な英語環境を保ちたい場合は、アフタースクールやサタデースクールは有力な選択肢だと思います。わが家は優先順位の判断で見送った、ということです。
サービス選びで迷ったときのこと
英語維持のサービスは数多くあり、わが家も赴任前後で複数を使ってきました。それぞれ目的が違うので、比較した経験は別記事にまとめています。
1年たって、英語は維持できているのか
ここが、この記事で一番正直にお伝えしたい部分です。
正直な現状:完全には維持できていない
結論から言うと、英語力は徐々に落ちています。
それを一番感じるのは、毎日のクラウティのレッスン中です。帰国当初は非常に流暢に話していたのに、次第に長文が出てこなくなってきました。あんなに英語が得意だったのに——と、親として率直にショックを感じています。
変化はレッスン以外でも起きています。帰国当初はYouTubeも英語の動画をよく見ていましたが、今は皆無です。子ども同士の遊びでも、帰国直後は英語で会話することが割とありましたが、それも無くなり、家庭内は日本語だけになりました。英語が「生活の中にある言葉」から、「レッスンの時間だけの言葉」に変わっていくのを感じます。
毎日クラウティを続けていても、1日10分では、インター校時代に浴びていた英語の量には遠く及びません。「続けていれば維持できる」と言えればきれいですが、実際はそう簡単ではない、というのが正直なところです。
上の子と下の子で、落ち方に差がある
興味深いのは、同じ環境で暮らしていても、二人の英語の落ち方には差があることです。
上の子は、クラウティのレッスンでも自分の体験を積極的に話すタイプです(もともとおしゃべりな性格です)。一方、下の子はレッスンで積極的に話すことはせず、基本的にテキストに沿った学習をしています。英語を積極的に話していこうという姿勢の違いからか、上の子のほうが英語の定着が見られるように感じています。
もうひとつ、下の子のインター校での経験は、主に幼稚園相当の時期が中心でした。コミュニケーションはすべて英語でしたが、学校教育としての体系的な英語学習はあまり受けていません。その差も、英語の定着に影響しているのかもしれません。
同じ「帰国子女」でも、年齢・性格・海外での学習経験によって英語の残り方は変わる——これは1年たって実感していることです。
それでも続ける理由
では、効果が限定的なのになぜ続けるのか。
それは、目標が「伸ばす」ことではなく「ゼロにしない」ことだからです。
感覚的に、子どもたちの英語は「完全に忘れている」のではなく、「頭から引き出しにくくなっている」状態だと感じています。知識が消えたのではなく、使っていないからアクセスが鈍っている。だとすれば、毎日少しでも英語に触れ続けることで、引き出しの鍵をかけずにおくことには意味がある——そう考えています。
英語そのものより、「英語は嫌じゃない」という感覚を残しておくこと。それが、将来また英語が必要になったときの再スタートを助けるはずだと思っています。
英語の優先度を下げたのは、わが家の選択でもある
振り返ると、英語が引き出しにくくなっているのは、英語維持を最優先にしなかった結果でもあります。
帰国後の子どもたちは、毎月、子ども向けの日帰りアウトドアに通い、日本の自然体験を通じて自然や協調性を学んでいます。上の子は本人の希望で卓球教室にも通い、楽しく取り組んでいます。夏は、日本の自然の中でのキャンプ。どれも、マレーシアでは経験できなかったことです。
英語だけを考えれば、アフタースクールやサマースクールに通わせるほうがよかったのかもしれません。でも、子どもの時間は限られています。その中で何を優先するか。わが家は「日本でしかできない体験」を選びました。
英語力が徐々に落ちていることは否めません。それでも、その分マレーシアではできなかった貴重な体験ができている——そう思っています。
1年たってわかってきたこと
道半ばですが、1年続けてみてわかってきたことがあります。
ひとつは、「維持」と「向上」はまったく別物だということ。限られた時間で完璧な維持を求めると、親も子も苦しくなります。「少しずつ落ちるのは仕方ない、でもゼロにはしない」と割り切ることで、気持ちが楽になりました。
もうひとつは、親が完璧を求めすぎない方がいいということ。英語を維持させたい一心で詰め込むと、子どもが英語を嫌いになりかねません。それでは本末転倒です。「細く長く、嫌いにならない範囲で」が、わが家がたどり着いた今のスタンスです。
これから取り組む方へ
帰国後の英語維持を控えている方へ、1年やってみた今、お伝えできることをまとめます。
まず、毎日触れる「土台」を1つ作ること。わが家ではそれがクラウティでした。短時間でいいので、英語に触れる習慣を切らさないことが何より大事だと感じています。
次に、目標や変化のある「補助」を足すこと。英検のような目標があると、子どものモチベーションになります。下の子の絵本のように、「楽しい」を入り口にするのも有効です。
そして何より、完璧を求めないこと。徐々に落ちるのは自然なことだと受け入れ、「ゼロにしない」を目標にする。その方が、親も子も長く続けられます。
わが家もまだ道の途中です。これからも環境は変わり、やり方も変えていくと思います。次の更新では、帰国1年半時点の子どもたちの様子を追記する予定です。同じように悩む方にとって、この記録が少しでも参考になれば嬉しいです。
それぞれの取り組みの詳細は、以下の記事でお伝えしています。ご家庭の状況に合わせてお読みください。
- 毎日の習慣づくりから始めたい方 → クラウティを家族4人で使った正直レビュー
- 目標を持たせて維持したい方 → 帰国子女の英検チャレンジ記録
- サービスを比較して選びたい方 → クラウティとビズメイツを両方使ってわかった違い
- 帰国後の英語力が実際どうなるか知りたい方 → 帰国後の英語力はどうなった?

💡 わが家の英語維持の土台
わが家が英語維持の土台にしているオンライン英会話です。1日10分から受講でき、家族で枠を分け合えるため、国語を優先しながらでも無理なく毎日続けられています。
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