帰国後の英語力はどうなった?海外のインター校から日本の学校に編入してわかった現実と維持法

教育

著者:ひまわり

こんな方にこの記事が役立ちます
・海外のインター校で学んでから帰国後、子どもの英語力がどうなるか不安な方
・帰国後の英語維持に何をすればいいか悩んでいる方
・オンライン英会話やサービス選びの参考にしたい方
・英検を活用した英語維持について検討している方

「せっかくインター校で身についた英語、帰国したら忘れてしまうんじゃないか…」

海外に駐在している方には気になっている方も多いのではないかと思います。

マレーシアで3年間、子どもたちはインター校に通い、英語が”当たり前”の環境で生活してきました。授業も、友達との会話も、すべて英語。英語は「勉強するもの」ではなく「生きるためのことば」でした。

それが帰国した途端、日常のすべては日本語になります。

結論から言うと、やはり英語力は徐々に落ちていますでも同時に、「完全に忘れてしまわない」ための工夫はできると感じています。

今回は、帰国後のリアルな変化と、わが家が実際に取り組んでいることをお伝えします。

※本記事は2025年の帰国後の実体験に基づいています。

帰国後、英語力はどうなった?正直な変化

インター校にいた時点の英語レベル

帰国時点で、子どもたち(当時小学校高学年と低学年)の英語力はインター校の同級生の子ども達と遜色がない水準まで伸びていました。上の子は、子供同士の会話での瞬発力が早く、親が追いつけない程でした。下の子は、発音がネイティブ並みであり、発音が良すぎて逆に(ジャパニーズイングリッシュを使う)親が聞き取れなく、驚く程でした。2人とも学校生活に全く支障のない英語力がついていました。

インター校では、当たり前ですが、授業も、友達との会話も、先生への質問も、すべて英語です。英語は「学ぶもの」ではなく「コミュニケーションの前提」でした。英語が得意・不得意ということではななく、「英語が学校生活を送るため必要不可欠な手段」という環境の中で身につけたものでした。

帰国後に直面した課題

帰国後、英語力の維持よりもまず先に直面したのは日本語の壁でした。

子供達は日本語での会話には支障がないものの、読み書きはやはり日本の同級生の子供達と比べると遅れている状態でした。上の子(帰国時高学年)は低学年の漢字がほとんどわからず、下の子(帰国時低学年)に至っては漢字・カタカナがほとんど分からず、ひらがなを書くのにも苦戦していました。

特に下の子は、授業についていけず「学校に行きたくない」と泣く日々が続き、それは親としても辛い日々でした。

こうした状況の中、英語維持より日本語習得・学校生活への適応が最優先の課題でした。時間をかけながら家で宿題の漢字や教科書の音読に取り組みました。それに加えて、算数の宿題をこなすだけで精一杯の毎日でした。そこに更に英語学習の時間を確保するのは、子どもへの負担と目下の優先度を考えると現実的ではないように感じました。

英語力の変化(帰国から現在まで)

帰国当初は英語力がほぼそのまま残っていました。子ども同士で遊びの中で英語で会話したり、YouTubeも英語・日本語問わずフラットに見ていました。

ただ、時間が経つにつれて変化が出てきました。

  • 日本語の動画・コンテンツにほぼ移行した
  • 受講しているオンライン英会話(後述)中、英文がすぐ出てこなくなってきた
  • オンライン英会話中に時計を見たり、手元が落ち着かないなど、居心地の悪いような様子が見られるようになった
  • 単語がなかなか出てこなくなってきた

一方で日本語の上達は目覚ましく、数ヶ月で漢字もひらがなも問題なくなりました。楽しく学校生活を送れるようになり、子どもの適応力には驚かされました。

英語力が落ちる本当の理由(個人の感想)

「英語が必要な環境」がなくなった

マレーシアでは、英語が話せないと友達と話せない、授業についていけない、先生の話していることが分からないなど、英語は生きていくために必要なものでした。

今の日本では、学校も習い事も友達との会話もすべて日本語。英語を使わなずとも困ることはありません。

📌 子どもは「今いる場所」で生き抜く力を身につける

マレーシアのインター校では英語が必要だったから英語が身につきました。今の大阪の学校では、ここで学校生活を送るために大阪弁が必要だから大阪弁が身についています(ちなみに関西に住むのははじめてです)。子どもは今いるコミュニティで生きていくために必要なことを、驚くほどのスピードで習得していきます。
英語力が落ちるのは、今の環境では英語が「生きるのに必要ではない」からであり、自然なことだと感じております。

興味が移っていった

マレーシア在住時に見ていた英語アニメ(BlueyやPeppa Pigなど)も、成長とともに興味が移っていきました。日本の同級生が見ている動画や番組の方が、今の学校生活に関係していて楽しいのは当然のことだと思います。次第に英語の動画を選んで視聴する機会も減っていきました。

わが家が行っている英語力維持の取組

英語力が次第に落ちているのは正直否めませんが、「完全に忘れさせない」を目標に、無理のない範囲で続けています。

オンライン英会話「クラウティ」を家族4人で活用

我が家では、オンライン英会話はクラウティのプレミアム・朝日小学生新聞お届けプラン(月額10,200円税抜)を利用しています。

このプランを選んだ理由が3つあります。

① 1日10分から受講できる
他のサービスは1コマ25分が標準的ですが、クラウティは10分から受講可能です。帰国後、日本語の宿題や学校生活への適応で手一杯の子どもたちに、25分の英語学習を毎日課すのは負担が大きすぎると判断しました。

② 家族4人で枠を分け合える
1日あたり10分×4コマ(または25分×2コマ)を家族でシェアできます。子ども2人+親2人で分け合えるのは、家族全員で英語を維持したいわが家にとって、コスパが良いと感じました。

③ 講師が豊富で予約が取りやすい
講師数が多く、空きが見つからないことはほとんどありません。

実際に使ってみて、教材のバリエーションも多く、子どものレベルに合ったものが見つかります。他のサービスと比較して不足点があるとすると、大人向け(特にビジネスシーン)の英語学習としては、以前使っていたビジネス英語特化のサービス「ビズメイツ」の方が洗練されていたと感じます。クラウティはあくまで「英語から完全に遠ざからないための維持ツール」として活用しています。

実際の受講頻度は週3日程度です。毎日が理想ですが、宿題や遊び、他の予定などとの兼ね合いで、現実はこのくらいのペースです。

また、先生は固定しています。毎回違う先生だと子供も緊張してしまい居心地も悪そうです。同じフィリピン人の先生に継続してお願いすることで、「今日学校でこんなことがあった」と話したい気持ちが自然と生まれてきました。一方で、その先生がいない日は英語学習自体パスしてしまうことが多く、習慣化するといった意味では課題であると感じています。

なお、プランに含まれている朝日小学生新聞も活用しています。新聞購読をつけることで、料金は上がりますが、上の子が政治・経済・社会などに興味があり、子ども向けにわかりやすく解説されているこの新聞を毎日楽しんで読んでいます。日本語の読解力や社会の知識を深める効果も感じています。

英語の絵本・本を読む習慣

動画は日本語に移行してしまいましたが、読書は意識的に英語を続けるようにしています(頻度は減りましたが)。目に見えるところや手の届く場所に英語の本を置き、リラックスしている時や寝る前などに読むのを促しています。

意欲的にとは中々いきませんが、時折、集中して読んでおり、英語力維持の一助にはなっているように感じます。

英検でモチベーションを維持する

英語維持の「目標」として英検を活用しています。個人申込で受験しており、これまでの受験歴と費用は以下のとおりです。

受験級受験料(個人申込)結果
4級4,600円合格
3級6,800円合格
準2級8,400円申込済・受験予定

試験に不慣れだったため、少し優しめの4級からスタートしました。対策は各級1冊の問題集を購入し、2〜3回解いた程度。それでも4、3級は余裕をもって合格できました。

子どもの英検への向き合い方はゲーム感覚に近く、問題が解けたり合格するのが嬉しいようです。事前の試験対策については、余り熱心に取り組んでおらず、当日出たとこ勝負で受けてますが、「試験で問題が解けること」、「合格できたこと」が体験として嬉しく感じている印象です。準2級はさすがにもう少し対策が必要に思えますが、この「楽しんでいる感覚」を大切に、モチベーションにしたいと思っています。

英語学習において心がけていること

「今の生活」を最優先にする

転勤族で引っ越しの多い生活をしていますが、転勤のたびに、子どもたちは新しい環境に飛び込んでいきます。新しい学校、新しい友達、新しい生活環境。それだけでも子どもにとっては大きな挑戦だと思います。

日本の学習だけでも大変なのに、更に「英語もやらなきゃ」を無理に加えると、今の生活が辛くなってしまい、場合によっては英語を嫌いになってしまうリスクもあるように感じます。オンライン英会話について、最初は流ちょうに話してましたが、英語力の低下に伴い、徐々に英文が口から出なくなり、「居心地悪そうな様子」になっており、そのことを強く感じました。

何もかも得ようとするのは無理がある ある程度英語力が落ちるのは、仕方ないと受け入れています。

「楽しい」を起点にする

子どもたちを見ていると、楽しんで取り組んでいることはどんどん吸収していきます。帰国してから、縄跳びや鉄棒、リコーダー、百人一首など、マレーシアでしてこなかったことが楽しいようでどんどん吸収していきます。大河ドラマにもハマっており、戦国時代の歴史に詳しくなっています。楽しければ、自然と学びも深まっていくものと感じました。

英語でも同じことができれば理想的です。インター校では、英語を使って楽しくコミュニケーションがとれていましたので、まだ模索中ですが、日本でも英語を「楽しく使える場」を少しずつ作っていきたいと考えています。

「完全に忘れない」を最低ラインにする

高い英語力を頑張って維持しようとするのではなく、「完全に忘れない」を目標にすることで、気持ち的には楽になりました。週3回のオンライン英会話と英語の読書、それだけでも継続していれば、ゼロにはならず、今後何かの刺激により、比較的早く戻すこともできるのではと思っています。

まとめ|インター校の英語はゴールじゃなくてスタート

📌 この記事のまとめ

・帰国後、英語力は徐々に低下する(正直なところ)
・英語が落ちる原因は「必要ではない環境」にいるから
・わが家の維持法:クラウティ(週3回)+英語の読書+英検
・「完全に忘れない」を目標にすると、気持ちが楽になる
・今を楽しむためには、今の生活への適応を最優先にすることが大事

帰国後の英語維持、正直なところ「うまくできている」とは言えません。英語力は少しずつ落ちています。

でも子どもたちは、日本語を習得し、関西弁を身につけ、日本の学校生活を楽しんでいます。それは英語と引き換えに得たものではなく、今の環境で必死に生きてきた結果だと思っています。

英語力の低下がみられても、依然、インター校で身についた英語の土台は確かにあり、英検の結果がそれを証明してくれています。その土台をこれからどう活かすかは、これからの過ごし方次第と感じておいます。

わが家が実践していることをまとめると:

  • クラウティで家族4人・週3回のオンライン英会話(月額10,200円・先生固定)
  • 英語の本を読む習慣を意識的に継続
  • 英検でゲーム感覚の挑戦(4級→3級→準2級へ)
  • 英語力の維持を求めず「完全に忘れない」を最低ラインに設定
  • 英語より今の生活への適応を最優先にする

インター校での3年間で子どもたちが得たものは、英語力だけではありません。その体験については、こちらの記事で詳しく書いています。

マレーシアインター校3年間の体験記はこちら

以上、この記事が同じような悩みを持つ方の参考になると嬉しいです。

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